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インテリジェントデザイン説の虚構

本来は10月1日のブログでしたが新ブログへの移行と共に分割いたしました。

アメリカで起こっている気になる出来事。
それは「インテリジェント・デザイン説」をめぐる教育問題。
産経新聞9月28日付の6面右上にその記事があります。
今までも産経新聞や読売新聞ではこの「インテリジェント・デザイン説(I・D説)」に対しての記事を書いていました。
今回の産経新聞では少し内容を踏み込んだものとなっています。
ここから先はあくまで私の所見です。
「I・D説」とは簡単に言ってしまえば「生物の進化には何らかの知性が介在している」という説です。
これはダーウィンの進化論を真っ向から否定している、どうしても否定したい宗教組織(アメリカのキリスト教右派)の政治的道具になっているのです。
普通なら「何を馬鹿なことを。科学的実証ができなければ学説として通用しないじゃないか」と思って捨てておくこともできたのですが、問題はブッシュがこの胡散臭い学説を「学校教育の選択肢として教えてもいい」などと発言してしまったため「I・D説」を主張する側に心強い援軍となってしまったのです。
進化論を否定する学説は度々昔から出てきていたようですが、進化論を否定できないことは事実であり、出てくる学説は進化論を補完する学説のみしか出てこないと思われます。
また学校で「I・D説」を教えることを決定してしまった教育委員会を相手に訴訟を起こした人は、「I・D説」は「生物は神がお創りになった」の「神」をただ単に「知性」に置き換えただけであり、創造説の衣替えに過ぎないと言っています。
科学者の卵としてこのような滑稽な主張を認めるわけにはいきません。
政治に宗教が絡まってしまうと教育、政策に大きな弊害をもたらすひとつの例と言っても過言ではありません。
by raptor24 | 2005-11-03 18:38 | 医療

アニメ、漫画が話題になると思えば政治で色々ぶちまける鏑木弥三郎のブログ


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